ワイリー 天然化合物スクリーニングセット- AntiBase Library + ChemWindow (Wiley Identifier of Natural Products – AntiBase Library + ChemWindow)

手法 スクリーニングデータベース

購入方法

  • サブスクリプション
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概要

天然物のデータベース

天然化合物の研究における化合物のスクリーニングなどのアプリケーション用

Wiley Identifier of Natural Products (AntiBase Library + ChemWindow®) は、58,000種類を超える化合物が収載された天然物の総合データベースです。

Hartmut Laatsch博士によって開発されたこのデータベースは、メタボロミクスや創薬向けの効果的なスクリーニングツールであり、天然物や誘導体が、がん、糖尿病、疾患、抗菌・抗真菌の研究などの分野で治療を加速させます。

ハイスループットスクリーニング (HTS) デレプリケーションのワークフローに活用することで、既に研究されている化合物を迅速に同定し、抗菌効果や目的の効果を有する可能性のある新規化合物を絞り込むことができます。

また、この天然物ライブラリーは、食品・化粧品農業農薬などの様々な業界や、天然物を広く使用するその他のアプリケーション、学術プログラム、研究などに利用できます。

Wileyのライブラリーであるため、質の高い科学データであることを実感していただけます!


主要な特徴:

    • データが豊富な特性フィー化学構造だけでなく、各レコードの貴重なメタデータが利用可能な場合は、それらも含まれています。

      • 化合物特性 – 分子式、質量、組成、クラス、ジオロケーション
      • 物理化学データ – 融点、旋光度
      • 分光分析データ – IR(赤外)、HRMS(高分解能質量分析計)、質量スペクトル、UV(紫外)、ならびにWiley独自のNMR(核磁気共鳴)スペクトル予測アルゴリズムを使って生成された質の高い予測13C NMRデータ
      • 関連参照先 – 直接的なDOI(デジタルオブジェクト識別子)文献リンク、Human Metabolome Database(ヒトの体内における低分子代謝物に関するデータベース)

    • 注意深く精選および検証されたデータ:データは原著および二次的文献から収集され、慎重な確認と検証を経ています。データフィールドには、主要な参考文献および情報源が収載されています。

    • Wileyの高度なデータマイニング用ソフトウェアChemWindowを搭載しました。
      • ChemWindowの高度なデータ検索およびマイニング機能を使用して、AntiBaseデータコレクション全体を検索。
      • また、構造描画、レポート作成、独自のデータベースを構築するための高度なツールも含まれています。

2023年リリースの新機能

  • 5,000種類を超える新規化合物を追加し、天然化合物ライブラリーの対象範囲を拡大
  • ヒトメタボロームデータベース (HMDB) IDをハイパーリンク
  • SMILES文字列を追加
  • シノニムを別のフィールドに表示

信頼できるソースからの信頼性の高いデータ

Wileyは、科学データの信頼できる情報源です。 データベースは、最高品質を保証するために、厳格なプロトコルに従って処理されています。認定手順は、データ取得から始まり、データベース開発プロセス全体にわたって継続されます。信頼できるパートナーから取得したデータは、コレクションに含める前に徹底的に精査されます。

ライブラリー仕様

  • 天然物の化合物:58,849 
  • 化学構造式:56,000
  • 化合物の分類データ:21,911 
  • ソース/元データ:55,786/9,904
  • Biological Activity Data: 32,147
  • Literature References: 58,179 
  • 旋光度(OR):15,658  
  • 融点データ:6,965 
  • HMDB: 1,724
  • MS: 8,310
  • IR: 10,906 
  • H-NMR: 2,211
  • C-NMR: 41,812
  • UV: 16,613 

対応する製品

機器/ソフトウェアの互換性については、sciencesolutions.wiley.com/compatibility をご覧ください。

登録されている化合物

これらの生物由来の化合物を含みます。

  • 藻類
  • 動物
  • 細菌
  • シアノバクテリア
  • 渦鞭毛藻類
  • 菌類
  • 地衣類
  • 粘液細菌
  • 植物
  • 原生動物
  • 粘菌
  • 酵母

科学文献のユースケース

Wiley Identifier of Natural Products AntiBase Libraryは、Google Scholarで1,500回以上参照されています。ここでは、科学者がこのデータベースを様々なアプリケーションに利用している多くの例の一部を紹介します。

文献の表題DOIリンク概要アプリケーションの領域
アクチノマイシン系抗生物質の新薬であるアクチノマイシンLの発見 (Discovery of actinomycin L, a new member of the actinomycin family of antibiotics)https://doi.org/10.1038/s41598-022-06736-0Streptomycetes属は生理活性のある天然物を産生し、その中には自然で産生される抗生物質の大部分も含まれている。Streptomyces sp. MBT27が産生する2つの新規アクチノマイシン類似体、アクチノマイシンL1およびL2を発見した。Reaxys、ChemSpider、AntiBaseを使用して、デレプリケーションを行った。既存の天然物の質量特性のアノテーションを行ったが、m/z値1387.6706 [M + H]+の質量特性は、既報の天然物と一致しなかった。抗生物質
(New Metabolites From the Endophytic Fungus Cercophora samala Associated With Mitragyna inermis)https://doi.org/10.1177/1934578×211013220Mitragyna inermisは、西アフリカに生育する小さな樹木の種で、伝統医療で様々な症状の治療に使用されてきた。この樹種から2種類の新規代謝物を単離し、分光学的データとAntiBaseで報告されたデータとの比較およびDFT計算により、それらの構造を解明した。メタボロミクス
ハイスループットマイクロ流体技術とFACS技術の組み合わせによる、天然物探索における数合わせの活用 (Combination of high-throughput microfluidics and FACS technologies to leverage the numbers game in natural product discovery)https://doi.org/10.1111/1751-7915.13872天然物の探索を容易にするため、ドロップレットマイクロ流体技術と蛍光活性化セルソーティングベースの技術を組み合わせたスクリーニング法を開発した。この方法を微生物環境サンプルの評価に利用した。天然物を同定するために、AntiBaseを用いて分子式の検索を行った。抗菌剤
節足動物から分離された内部共生細菌による生理活性代謝物のスクリーニング (Screening for biologically active metabolites with endosymbiotic bacilli isolated from arthropods)https://doi.org/10.1111/j.1574-6968.2002.tb11475.x様々な昆虫やヤスデの腸内の異なる区画からBacillus属の内部共生細菌を分離した。サンプルは生理的に活性な代謝物のスクリーニングを行い、分離した。構造解明は、NMRおよびHREIまたはDCI質量分析法を組み合わせて行った。これらの構造は、AntiBase、NMR: Aldrich Library、スペクトルコレクション (MS: NIST、WILEY) を用いて決定した。メタボロミクス
質量分析ベースのメタボロミクスによるAlternaria Mycobolomeの包括的な解析 (Comprehensive Analysis of the Alternaria Mycobolome Using Mass Spectrometry Based Metabolomics)https://doi.org/10.1002/mnfr.201900558フーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴質量分析 (FTICR-MS) とLC-MS/MSを組み合わせ、A. Alternata 分離株3株およびA. solani 分離株1株のメタボロームのノンターゲット分析とターゲット分析を行った。FTICR-MSの超高分解能により、測定されたm/zシグナルに固有の分子式を割り当てた。分子式はデータベースAntiBase、Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomesの項目と一致した。真菌抽出物の非標的分析により、A. alternataおよびA. solaniの二次代謝物プロファイルに差異があることが明らかになった。A. alternataおよびA. solani分離株のジベンゾ-α-ピロン、ペリレンキノン、テントキシン、テヌアゾン酸の生合成の差異をターゲットLC-MS/MSを用いて判定した。メタボロミクス
Streptomyces sp. RK44のシグナル伝達と生理活性代謝産物 (Signalling and Bioactive Metabolites from Streptomyces sp. RK44)https://doi.org/10.3390%2Fmolecules25030460高分解能エレクトロスプレーイオン化質量分析 (HR-ESIMS) およびGlobal Natural Product Social (GNPS) 分子ネットワーク (MN) を用いたRK44の抽出物の化学的プロファイリング [7] により、250 nmの紫外線吸収の特徴を有する低分子代謝物のクラスターが認められ、これらは共通の発色団骨格を有することが示唆された。AntiBase 2017 (WILEY) および他のオンラインデータベース (The Natural Products Atlas、ChemSpider) [8,9] を用いたデータベースのデレプリケーションにより、これらの代謝物が文献 [10,11] に未記載であることが判明した。メタボロミクス
ライム病に対する選択的な抗生物質 (A selective antibiotic for Lyme disease)https://doi.org/10.1016/j.cell.2021.09.011高速液体クロマトグラフィー (HPLC) を用いてS. hygroscopicusの抽出物を40の画分に分離した。この画分をB. burgdorferiの増殖阻害試験で調べた結果、分子量511Daの純粋な化合物が分離された (図1A)。質量分析 (MS) とNMR分析を組み合わせて構造を決定した (図S1、S2、表S1、S2)。驚くべきことに、AntiBaseデータベースを検索したところ、この化合物は既知の抗生物質であるハイグロマイシンAと同一であることが判明した (図1A)。抗生物質
Talaromyces株の粗抽出物によるミツバチ (Apis mellifera) の慢性蜂麻痺ウイルスに対する抵抗性への影響 (Crude Extracts of Talaromyces Strains (Ascomycota) Affect Honey Bee (Apis mellifera) Resistance to Chronic Bee Paralysis Virus)https://doi.org/10.3390/v15020343ミツバチの個体数の世界的な減少は、ウイルスが大きな原因となっている。ミツバチの食事に菌類由来の天然抗ウイルス化合物を取り入れることで、このようなウイルスの影響を抑制できる可能性がある。慢性蜂麻痺ウイルス (CBPV) に感染した真菌類Talaromyces属の7菌株を調査した。AntiBase 2017および研究所内のリファレンスデータベースを用いて、分子構造の絞り込みと目的の化合物のハイライトを行った。3種類の抽出物 (B13株、B18株、B30株由来) は、CBPV感染を緩和し、ミツバチの生存率を高めることが判明した。メタボロミクス
In vitroおよびIn vivoで神経炎症を制御するアカモク (Sargassum horneri (Turner) C. Agardh) 抽出物 (Sargassum horneri (Turner) C. Agardh Extract Regulates Neuroinflammation In Vitro and In Vivo)https://doi.org/10.3390/cimb44110367S. horneriは、骨粗鬆症の予防やコレステロール、血圧、高脂血症のコントロールに役立つという研究結果があり、S. horneriを含有する化粧品および機能性食品は、アンチエイジング、抗アレルギー、美白効果があることが確認されている。そこで、S. horneri抽出物のミクログリアに対する抗神経炎作用について検討した。S.horneriの有効成分については、AntiBase、既報データ、LC-MS/MS分析により確認した。S. horneriは、LPS投与マウスの脳において、p38 MAPKおよびNF-κBのリン酸化を抑制し、アストロサイトおよびミクログリアの活性化を抑制することで抗神経炎作用を誘発することが判明した。抗炎症薬
東部エチオピアにおける収穫後ソルガム (Sorghum bicolor (L.) Moench) 粒の真菌種およびマルチマイコトキシン (Fungal Species and Multi-Mycotoxin Associated with Post-Harvest Sorghum (Sorghum bicolor (L.) Moench) Grain in Eastern Ethiopia)https://doi.org/10.3390/toxins14070473ソルガムは発展途上国の主食作物であるが、ソルガム粒の量および品質は、圃場および収穫後の両方の段階で汚染菌の影響を受けている。収穫後段階のソルガム粒の真菌類およびマルチマイコトキシンのサンプルを調査した。AntiBase、既報のデータを用い、毒素産生菌の純粋培養物の代謝物プロファイルの調査を行い、毒素を異なる種に割り当てた。本研究により、ソルガム粒はが同時発生した複数のマイコトキシンによって著しく汚染されており、農家はソルガム生産の管理改善に関する研修を受けることが重要であることが判明した。マイコトキシン

アプリケーション

アプリケーションには、以下のものなどが含まれます。

  • 製薬/バイオテクノロジー
  • 創薬
  • メタボロミクス
  • 食品・化粧品
  • 農業
  • 農薬
  • 大学の研究・教育
  • 抗菌剤、抗がん剤、抗真菌剤の研究開発